空をみて

予報通り昼過ぎから雪がちらつき始めた。夕焼けチャイムで雪は増してみるみる辺り一面が明るく白く積もっていくのが分かった。

防寒して公園へ向かう。所どころで写真を撮る人、イヌの散歩、同じように散歩している人を見かける。丸い枝や葉にまっすぐに雪を乗せていつもの樹より輪郭が露わになり、ただただいちいち「あぁ綺麗、ここも綺麗」と足を止めてはギシギシと地面を踏んだ。

景色は墨絵のよう、次から次と落ちてくる結晶の集まりを眺めながらスノーボールの中にいるようにも感じた。

書いている今(現在)は勢いが治まって雫の落ちる音が時折聞こえる。

暮れた空が青かった。

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