空をみて

この一年程風に飛び散った紙を拾い集めるように(長いブランクがあった)ピアノを弾いている。とても便利なことに現在は動画で解説(Lesson)を見ながらなるほど..と確認しながら少しずつ進めていけるのである。ネット内は国境を安易に越えられるのである。

休憩に自動的?にアップされたロシア出身(国籍は複数)のエフゲニーキーシン(ピアニスト:幼少期から神童と言われていた)を聴いた。昔テレビで観たみた細くて少しぎこちない緊張したようなこわばった歩き方でステージに現れ、まっすぐな姿勢で頭をゆらし細やかできれいな手の形、且つて習っていた先生が「彼はほんと凄い。お手本にしなさい。(とてもとてもだが)」と言っていたのを思い出した。恐らく当時は10代だったかと思う。

ここでは少し丸みを帯びた身体(それでも中肉中背かと思う)で演奏以外は少し柔和になったように感じとれ演奏は言うまでもなく時の流れを感じる。ベートーヴェン17番(テンペスト)、全楽章を聴いたのは何年振りだろう.. 最初は少し楽な気持ちで聴きだしたのだが真っすぐな美しさ(表現が難しい)で曲は勿論だがその演奏姿勢に見入っていた。ベートーヴェンの聴力が悪化し自死も考えたこともあるが尽きるまで音楽に身を捧げるといった意志を持った時期の作品。時代を超え真摯な演奏家が見事に表現している姿が何かを伝えてくる。

余韻に浸りつつでは次は..と曲サーフィンになりそうで時間の経過に注意が必要だがやはり一服にはクラッシック音楽はいいものだな(心が濾過される)と、自身も少しでもふれていたいと少しずつ音にしている連日だ。

Ps.ベートーヴェンのピアノソナタ23番(熱情)2楽章Andante com moto 変奏曲形式 も美しい(どれもですが,,)

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