空をみて

今日も雨だったが散歩には出たいそしてどうせ雨なら期限の迫った本を返しに図書館に寄ってからゆっくり簡単に歩こうと外に出た。返却する中に大体一冊は継続して借りる本があって「あ、これは次も借りたいです」「はい、次に予約の方がいなければ・・」と定型の会話をして処理後その本を手渡してもらう。時々これだけ続けて借りるのであれば購入した方がいいのかも・・と思いつつ同じ事を繰り返している。(読み終えているのだがランダムにまた開きたくなる)

そして本探し。大体はさらっと目を通したて借りるかどうかすぐに判断するのだが今日は養老孟子の「まる ありがとう」を走り読みをしていつもより長く図書館にいることになった。飼われていた愛猫まる(さん)(スコティッシュフォールド)が亡くなって書かれたものだ。

私は猫が好きなこともあり、作者の名とドスッとした愛嬌のある写真ですぐにこの本を手に取り、どういう猫でその生きざまを通してどう感じ考えられたのか興味を持ちながら読み進めていたのだった。まるのように生きられたら・・まるがものさし・・という思いは猫を飼った時に同じような感情(なので猫を飼う人が増えているようだ という下りがある)を持ったことがあるので少しほっとしたり、とはいえ当然人間である以上取り巻く環境でなかなかそうはいかないと言い、でも・・

とある。学者からと人としての視点から書かれていたが、やはりいなくなった寂しさがはっきりと書かれていた。短くても長くてもここでは18年間連れ添ったという事実。(高齢猫であり家外で自由にさせてもらえよく見てもらえて幸せだったなと思う。人間目線から..)

そして内容に銀河鉄道999で有名な松本零士の事もふれられている。自身も一時999を最初は不思議な気持ちで読み、数年してまた読んでみるとひとの心のはなしが惑星となって描かれている凄さを思い出した。

この本から逸れるが、手塚治虫、藤子不二雄・・ みなひととして(人間らしい)欲や弱さや優しさ 愛 そして作者の危惧することが込められているなと感じる。養老孟子さん(先生)も理論的に説いておられると思う。

ただ一般でも日常の中かすかに感じていることかなと思ったりするのだがどうなんだろう。この本のまるさんと先生の間柄をみてしぜんな生き方ができたらいいなと思うと同時私も少しだけ寂しい気持ちになってもいた。そしてまるさんがいたお蔭でこの一冊が読めることになってこちらからもありがとう と言いたい。

~余 談(猫に関して)~

別のことで室生犀星について検索していたら、大の動物好きで実際ねこ数匹ほかを飼われていたとあります。中の一匹こちらの名前はジイノは、火鉢ねこと言われ前あしを火鉢にかけて暖を取っている写真が載っていました。人みたいマンガのようで面白くて可愛い。娘さんが書かれた「うち猫 そと猫」を読みたくなりました。

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