空をみて

気がつけばもう10年程経っている30mlのアロマオイル瓶が机の端の方にある。オレンジか銅色かのボトルの蓋の一部がはげていてその時間の流れを感じつつも開けてみると、魔法のランプみたいにふんわぁりと数秒で鼻の周り顔の周辺の空気がこの好きな香りで包まれる。そうそうこれ久しぶりに嗅ぎたくなったんだよな・・と、あとどれ位残っているのだろうと透かしても見えないボトルをふってみる、が分からない・・

そしてその入っていた石鹸箱より少し幅のある箱がやはり捨てられなく一緒にあって、なぜかは赤いポピーのような花 ピンクの小さめの花、それのオレンジ版 赤いダリア うすい黄色のマーガレットのような絵が中央MAYAと書かれたシールの周りに描かれていて小さいスペースながら少し華やかでちょっとした幸福感が漂っているから。こういったアロマ製品の箱は洗練されて高級感のあるシンプルなものと、香りに合わせた花の絵が描かれたりしているもの・・があってパッケージにじっと見入ってしまう。確かにほんとにたくさんの香りがあったその中からこの一つを選んでいたのだったなと思い返した。

MAYA SECRETという名前、上のおしゃれな形のシールには小さく斜体でa journey of sensesの文字がある。あぁいい言葉だな、AROMAも魅惑的な響きだしとこのひとつ日頃嗅ぐことのない香りにのって旅するような何ともいえない、やはりふんわりした気持ちになれるいっとき、良いものだなと思った。

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