都内の大きめの公園には水辺があってそこには水鳥が生息して観察もされている。水辺でぷかぷか浮いて(泳ぎ進んでいく)いる様子は、通りすがりの人の目に留まり幾人かの足が止まる。
今迄あまり鳥をじっと見る事がなかったのだが、公園に行くようになって必ず視界に入るイキモノなので、数羽の行動や声、水中で可愛く広がって動く水かきを見ているうちに気になる事が出てきたのである。
番いのカモのことだが身づくろいや歩き出すタイミング(勿論ずれはあるが)、眠る時の首の向き、目を閉じるところがシンクロしているのである。いつしゃべった?鳴き声は出ていないしどうやって合図しているのかと目を凝らしているが、只々淡々と番いは水辺から上がり歩き出し脚を体にしまいこんで座って、くちばしを体の方向に向けて目を閉じ(白目に見える)、そして私の気配を感じとると静かに立ち上がり少しだけ距離をおいて同じことをする、動きがカノンのように重なっていくのである。片方がリード役もう一方がそれを見て付いて行くようになっているのか・・
それが彼らの生態なのだが人間の自分から見ると自然と揃った行動をする様に興味がわく。人間語にすると以心伝心なのかな。鳥特有の周波数で分かり合えるのか・・集団でいる鳥たちの行動が同じように見えるのは敵から襲われにくくする為と聞いたことがあるが二羽でその効果は如何ほどかと思えるし、何の為なのか。もしかするとそうすることで他が寄って来ないのかもしれない。ぼやっと考えて更に見ていると、何となくだが目を合わせているように見えないが合図と言わなくとも見えない何かがその間で起こっているのを感じる。それぞれの動物の発達した能力がそこにある。
自分は分からない事の考えが頭の中であっちこっちぷっかぷっか漂っているのである。
*こちらの写真がカモです。