お米を買いにスーパーの目的場所に一直線に行ったはずが、買い物カゴに入れてほっとした為か案の定ほかの物に目が移った。頭の片隅にかすかにあったタコの天ぷらを食べたい、が、姿をみた瞬間現実に近づく。きれいに並んだ魚たちの続きにいる真蛸を見ているうちに、タコを見ているはずが値段のピンからキリのピンを探していて、そうそう形状も見ないとなと両方を見つつ一通りを確認する。
3か月に一回位無性に食べたくなる。ニンニクとショウガ・醤油・(料理)酒にしばらくつけておいて片栗粉をまぶして揚げる。タコを食べながらタコって美味しいなと思いつつ、大体ニンニクとショウガを使うとおいしくなるなと毎度ながら思うわけである。
タコは不思議な形をしていて宇宙人を知らないけれど海の宇宙人だなぁと小さい頃から思っていた。ミミズを3本かきまして(よってきて)・・♪、たこにゅうどうの絵描き歌を描いたこともあったな、と。見た目が強烈なのに食べられるのか・・とも思っていた。でもタコ焼きにすると美味しいしある意味馴染みのあるタコだ。
それに後で知ったこととして墨もはくし、あの8本の腕(脚)のどこかが損じても再生するとか鋭い歯もあって、色も変化し吸い付きのすごい吸盤をもち、それに知能が高いと・・見た目と能力に興味がそそられる。あと茹でると真っ赤になるのを初めて見た時はその変わり様に驚いたけれど、口に入れてぐにぐにと噛んでいるうちに独特のうまみ成分が含んだお汁とお菓子で食べる甘さとは違ったかすかな甘み?が美味しいと感じる。生もいけるし熱を通しても頂ける。
ふと、イカ墨を使った食べものはあるのにタコ墨のお皿ってないなと思った。できるにはできるけど墨の量は少なく手間がかかる上タコ自体のコストもかかるので難しいよう、となればそのコストをよけてどんな味がするのか気になるところ。だけどしょうがないんだなと自分を納得させる。
トレイに分断されたタコさんを見ていつもあの原型のふしぎとニンニク風味にとじこめられた旨味を想像しては、食べものになる変化に興味がわくのである。
生食かタコ天か迷うけれど、あしたはやはりタコの天ぷらに軍配かな。
いただきます。